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吉例顔見世大歌舞伎
昼の部
通し狂言
天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)
河内山と直侍

河竹黙阿弥 作
宇野信夫 補綴

河内山宗俊 : 幸四郎
片岡直次郎 : 菊五郎
三千歳 : 時蔵

河内山宗俊(こうちやまそうしゅん)の名台詞、
「ばーかめー」でお馴染み、河竹黙阿弥作の「河内山と直侍」。
通し狂言でかかると聞いて行ってきました。

数寄屋坊主の河内山は、悪い奴。
悪いけれども小気味いい。
権力者を悪知恵で負かし、衆目の中、
「ししゃりでて 土手に手をつく 蛙かな」
「ばーかめー」と悪態をつく。
厳格な身分制度の中、権力者にたてつけなかった江戸っ子の、
この悪態を聞いた時の痛快な心持ちたるや、想像に難くない。

。。。そして、現代も同じこと。
新橋演舞場は、いつもよりも50代以上の男性客が多い。
みんな、誰かに「ばーかめー」と言いたいのでしょう。。。
男性客が多いのは、「元禄忠臣蔵」がかかる時と同じ現象です。
ただ、「元禄忠臣蔵」は数人のお仲間で観劇するパターンが多い気がします。


さて、「ばーかめー」の聞ける幕は観たことがありましたが、
初めて観た「四幕目 大口屋寮の場」がなかなかよい。

河内山と組む御家人崩れのいい男、片岡直次郎は、
花魁・三千歳(みちとせ)の間夫(まぶ)。
惚れ合う二人は二世(今世と来世)での契りを誓う仲。
いわゆる、生まれ変わっても一緒になろうねっ、という約束ですね。。
しかし、悪行が露呈して追われる身になる直次郎。
体調を崩して遊郭・大口屋の寮で療養する三千歳に別れを告げにくる。

別れるというなら、殺して逃げてくれ。
懇願する三千歳。確かにこんな別れ方は生き地獄。
甲州街道は山が険しく、女は連れて逃げられない、と直次郎。
登山の心得があれば、ついて行けるのに。。。まぁ花魁だから無理。
しかし、いろいろあって、結局、二人で逃げようとなった時に、
ああ残念、追っ手が踏み込んでくる。
逃げる直次郎、捉えられ泣き叫ぶ三千歳。

「直さん!!」
振り向かず直次郎が返す言葉、
「この世では、もう会えないぜ」

カッコいい。とてもとてもカッコいい。

河内山の名台詞だけでなく、
直次郎と三千歳の大恋愛模様も楽しめることを発見したのが収穫でした。
河竹黙阿弥って、本当にエンターテイナーですね。

幸四郎は河内山がはまり役。
菊五郎の直次郎も、抜群にカッコいい。

11月25日、千穐楽です。




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2010.11.23 / Top↑
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