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坂の上の雲(八)
司馬遼太郎
文藝春秋
2008年12月第25刷

国と国の戦争に「正義」など無いと思うし、
兵士であれ一般人であれ、五体千切れ飛ぶ戦場は、
見たくない。想像すらしたくない。
戦争をする以外に本当に解決方法は無かったのか。
その方法を模索することが「進歩」なのではないかと思っている。
だから、決して戦争を礼賛するつもりはないのだが、
いやいや、連合艦隊はかっこ良かった。

一巻から七巻まで、東郷のどこが凄いのか分からなかった。
が、これまでの沈黙は、この一時のためにあったのか、と合点が行った。

敵艦見ユトノ警報ニ接シ、聯合艦隊ハ直ニ出動、之ヲ撃滅セントス
本日天気晴朗ナレドモ浪高シ

皇国の興廃、此の一戦に在り。各員一層奮励努力せよ。

この漢文調の電文がまず、ぞくぞくする。

そして、敵前回頭。

OLであった時代、おじさまたちが、企業間競争と過去の戦争を
重ねあわせて語ることに不思議を感じていた。
しかし、ヒト・モノ・カネ・ジョウホウの経営資源において、
何が競合に劣り、何が勝っているかを踏まえ、
勝てる戦略・戦術を考える時には、確かに、
過去の戦争に学ぶことは多いと、今になって思う。

しかし、今後のことだが、恐らく競合を蹴落として
自社だけ生き残るという戦略はなくなるのだと思っている。
市場が成熟しモノもサービスもあふれてくる時代、
それぞれの企業の雇用を守るという意味でも、
共存共栄を意識した企業活動が求められるし、
意味のある消費=エシカルな消費に向かう時代、
企業の社会に対する姿勢は、じっと消費者に注視される。

この本を読んで、こんなことを考える人は多いのかどうか分からない。
が、私にとって「坂の上の雲」は小さな組織が、市場に受け入れられ、
存続して行くための戦略・戦術、特には「組織」「リーダー」について
多くの示唆を与えてくれた。
もう一つ、日本人の底力についても、誇りをもたせてくれた。

足掛け3年で読了しましたが、確かに名作。

それにしても、これを書き終えた時の司馬さんって、
私よりも年下だったのね。すごいな。

坂の上の雲〈8〉 (文春文庫)坂の上の雲〈8〉 (文春文庫)
(1999/02)
司馬 遼太郎

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2011.05.11 / Top↑
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