広告制作会社ブレインカフェの代表・木下のぞみが、日々思うことを綴ります。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
あとのない仮名
山本周五郎
新潮文庫
平成21年1月41刷

名人と呼ばれた庭師を主人公とする、
「あとのない仮名」他七編の短編集である。
主人公は武家であっても、町人であっても、
いま現在の人間に重なる普遍性をもって描かれている。

短編集のすべての人物が活字の合間から姿をあらわし、
風景や匂いまで目の前に沸き上がってくるように感じる。
愛おしくて一人一人抱きしめたくなるほど、活き活きとした人物表現。
筆が巧みであるからではなく、
(もちろんプロとしての巧みさが読む人に心地よい時間をくれるのだけれども)
山本周五郎自身の人間への愛がベースにあるからなのだろう。

山本周五郎が歴史小説を書こうと思ったことは一度も無く、
人間を書いているのだと言っているのはこういうことだろうと思う。

下手な道徳教育よりも
下手な管理社教育よりも、ずっと心の深部に効く。

「討九郎馳走」「主計は忙しい」「桑の木物語」
「竹柏日記」「あとのない仮名」が好き。

日本人の美学、生き方における美意識に凛となる。

あとのない仮名 (新潮文庫)あとのない仮名 (新潮文庫)
(1975/10)
山本 周五郎

商品詳細を見る

スポンサーサイト
2011.03.29 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://hibikorekoujitsublog.blog101.fc2.com/tb.php/202-b4a07805
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。