広告制作会社ブレインカフェの代表・木下のぞみが、日々思うことを綴ります。

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母方の祖父が駿河指物の指物師でした。
住んでいる家に二階を増築(たぶん勝手に)したりしていたので、
子供の頃はおじいちゃんは大工なんだと思っていました。

私がものごころついた頃には、祖父は現役を引退していましたが、
時間があれば住まいに隣接した仕事場にこもって何か作っていましたね。
木製のおもちゃなんかも、オーダーすると作ってくれましたが、
弟がオーダーしたウルトラマンはかなり太めでした(^_^)
それでも、「おじいちゃんは腕のいい職人だったんだ」が、
家のものが祖父を語るとき必ず口にしたことだし、
みなが祖父のことを誇りに思っていたのを感じていました。

とても温厚な祖父でしたが、仕事場にいる時は恐い顔。
道具はきっちり揃えてしまわれていて、ちょっと道具の具合が悪いと、
刃を研いだり、なんだかんだと真剣な面持ちで調整していました。
そういう姿を見て、子供心に「道具は神聖なものなのだ」とも感じていました。

そういう家に育った母だったからかどうかは分かりませんが、
置いてある道具箱を子供が跨いだりすると、大変叱りました。
道具は跨ぐものではないと。回り道しなさいと。
神聖なものだし、大事なものだから万一の粗相がないように、
ということだったのだと思います。

畳のヘリを踏まないで歩きなさいとか、
扉を閉めるときはカチッと音がするまでノブを握って閉めなさいとか、
ものを持つ時には、下にも手を添えて万が一に備えなさいとか、
ものを長持ちさせるための暮らしの所作も、いろいろ躾けられました。

母の教えを100%守れているわけではなく、
何も偉そうなことは言えない暮らしをしているのですが、
道具とかものを粗末に扱う人を見ると悲しくなります。
自分のことを棚に上げますが、小さい頃、大人に教えてもらった、
日本人の美しい暮らし方をどうしてみんな忘れてしまうのでしょうね。。

職人は、現代人が忘れてしまった日本人の美しい暮らしを今に実践している、
という思い込みというか、幻想のようなものがあるので、
ふとした時に職人が道具を粗末に扱う姿を見ると余計にがっかりします。

そんな扱いをして、道具が狂わないのかしら。
そんな持ち方をして、道具の寿命が縮まらないのかしら。

もはや完全にお局様ですね。


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2011.03.02 / Top↑
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