広告制作会社ブレインカフェの代表・木下のぞみが、日々思うことを綴ります。

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第30回 笠間の陶炎祭(ひまつり)
2011年4月29日(金)~5月5日(木)
9 : 00~17 : 00
笠間芸術の森公園イベント広場
http://www.himatsuri.net/

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笠間の陶炎祭、初日に出かけてきました。

上野10時半発のフレッシュひたちに乗って友部駅へ。
途中、列車に鳥が衝突したとかで遅れて到着すると、
シャトルバスが発車してしまった後でした。
一時間は待てないので、タクシーで現地へ。
運転手さんのお話だと今日は初日なので、まだ混んでいない方だとか。
会場近くは駐車待ちの車の列。会場の手前で降ろしていただき、少し歩きます。
それにしても良いお天気。
先般の地震で笠間も大きな被害があったと報道されていますが、
負けじと復興への第一歩を踏み出した街を祝福するかのようです。

その笠間を応援したくて、ブレインカフェ女子3人組は駆けつけました。
またニッポンのワザドットコムで取材させていただいた、
陶芸家のお三方にもお会いしたく、会場をくまなく歩き回りました。

最初にお邪魔したのは、額賀章夫さん(110番)のブース。
お店は大盛況でどんどん商品が売れて行っている様子です。
取材時にばたばたしていて買えなかった、しのぎの器「プリーツ」。
今回、やっと手にすることがかないました。
額賀さんの陶房も大変な被害を受けられたことをブログで知り、
状況をうかがったのですが、ご自分よりも他の方の窯を心配されていました。。。
額賀さんとお話ししている時に、お客様で長身の美しい女性とも
親しくお話しさせていただいたのですが、後から同行した弊社のAさんに、
誰だか知っていて話していたの?と聞かれ「??????」。
美しい女性は坂本九さんのご令嬢、大島花子さんだったそう(汗)。

次におじゃましたのは、武内雅之さん(75番)のブース。
奥様も陶芸家でいらっしゃいます。ご挨拶をしてお話をしていたら、
まぁ珈琲でも飲んでいってください、と取材の時のような展開に。
取材時にもお腹をすかせた私たちにピザを焼いてくださったり、
あたたかくしていただいたのですが、今回もすっかりお言葉に甘えて、
ごちそうになってしまいました。いつも、有り難うございます。
そこで偶然お会いしたのが「たんぽぽ保育園」の設計をされた方。
短い時間でしたが、楽しくお話しさせていただきました。
茨城の洋菓子屋さんシュールのアーモンドケーキも、美味しかった。。
ごちそうさまでした。

途中、福島県の伝統工芸品「相馬焼」のブースがあり、立ち寄りました。
「相馬焼」は地震もそうですが、原発の問題で今後が心配される伝産品。
お店の方ともちょっとお話をしましたが、店の奥でカメラが回っており、
ケーブルテレビかな?と思っていたら、後からカメラマンさんが挨拶にいらして、
明後日の日本テレビの「鉄腕ダッシュ村」で使うかもしれないとのこと。
おお、そういうことなら、あの奥にいらした方は「秋男さん」。
と、そんな出会いもあり。。。とにかく福島県にも、
一日も早く平穏な日々が訪れることを願うばかりです。。。

笠間は個性的な作家さんが多いので、ブースをひとつ一つ見て歩くのが、
とても楽しいです。今回特に「いいっ!!」と思ったのが佐藤陶房さん(186番)。
暫くここのブースから離れられなくなりました。。

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佐藤陶房さんの作品。大皿も素敵でした。

さて、次は会場を後にして、芸術の森公園入り口近くの「かしゃま文化会館」へ。
「かしゃま文化会館」は古い汽車をカフェに改造したおしゃれな空間。
小さな店舗スペースもあります。そこにいらっしゃったのが、
2年前にブレインカフェが研修で作陶を体験させていただいた、
笠間焼の元祖「久野陶園」十四代目、慶子さん。
「久野陶園」の登り窯も、大変な被害を受けたとのことです。
慶子さんの作品は、色がとても自然で優しくて好きです。
以前陶房にお邪魔した時に見た、陶器の湯たんぽがどうしても欲しくて、
「ぜひお願いします」と制作をお頼みしてきました。
使わない季節は一輪挿しとして使える素敵な湯たんぽ。。待ってます。。

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チャイをいただきましたが、美味しかった!!

さて、最後は笠間稲荷へ。
訪れてみて、なんか違和感があるなと思ったら、鳥居が無い。
地震で倒れたとのことで、土台だけが無惨に残されていました。

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何か足りないと思ったら鳥居が。。

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鳥居の土台が残されていました。。

地震の爪痕はまだ生々しくはありましたが、
お会いした陶芸家のみなさん、眼差しに力がありました。
逆に私たち元気をいただいたかもしれません。

それにしても時間がいくらあっても足りない、というほど楽しいお祭りです。
応援という意味だけでなく、行けば必ず満足して帰ること請け合い。
ぜひ、お出かけください。おすすめです。

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5人の陶芸家の作品なのに、こうしてみると私の好みがはっきり出ていますね。。。
奥の蕎麦猪口と手塩皿が額賀章夫さんの作品。長皿が佐藤陶房さん。
手前の右が武内雅之さんの高杯。いっちん技法で兎が描かれています。
手前の左は岡田和(かのう)さんの徳利。会社で一輪挿しに使わせていただきます。
焼き締めがカッコいいですね。岡田さんは細密画をほどこした作品が主体。
こちらも驚愕の美しさでした。57番ブースです。
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2011.04.29 / Top↑
日月抄
白州正子
世界文化社
2009年9月第10刷

悪い癖がある。

同時にいくつもの本を読む。
あと少しで読み終わる本を読み切らない。
結果、読み切らない本がいくつも重ねられたまま年を越す。
同時に読む本も随筆、文学、経営書、美術書、さまざま。
こんなことで本を味わい尽くせるのか、と問われれば
確かにもったいないことをしていると素直に思う。

読み切らないのは、たぶんある種のセンチメンタリズム。
夢中で観ていた連続ドラマも最終回を見逃し、
それを後日何らかの方法で観てやろう、とさえ思わない。
いつまでも結末を知らないまま余韻に浸りたい、という深層心理か。

ま、いろいろ言いましたが、この本もご多分に漏れず2年越し。

能を観だすにあたり、白州正子さんの本は
一度読んでおこう、というのが手に取った動機でした。
最初のエッセイ、たとえば「新しい女性のために」の類いは、
辛辣に言えば不要かと。やはり白州さんの筆は、
工芸、文学にかかって素晴らしい。
その審美眼。正しいとかなんとかではなく、
真っすぐに自分の感覚器で受け止めたことを書くから素晴らしい。

よいものはよい。

人がなんと言おうと、真実は自分の心のうちにある。

「潔い」人、好きです。

日月抄日月抄
(2009/09/19)
白洲 正子

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2011.04.29 / Top↑
たけのこレシピvol.03「つかさ31才、春のこと」
三遊亭司
薮伊豆総本店
4月23日

たけのこレシピの3回目、
三遊亭司さんの会へ出かけてきました。

春のこと、というタイトル。
当日は「初夏の雨」という妙なお天気。
降ったり止んだり急に晴れたり。
どっちつかずな天気に私も着物を着ていくべきか否か、
気持ち振り回されて、結局、この時期にしか締められない
藤の花の絵柄の帯でお出かけしました。
春はもう直に夏に連れ去られてしまうのでしょうが、
ゆく春を「恋の話」で締めくくった一日。

おせつ徳三郎の「花見小僧」「刀屋」と聞いていたので、
「短命」からはじまったのは、ちょっと吃驚。

「短命」を最初に聞いたのは古今亭志ん輔師匠だったかな?
美人が婿をとれども半年後には婿が他界する、を三度も繰り返す。
その理由をご隠居が推察して、鈍感な八五郎に伝えようとするところが、
聴きごたえのあるところです。志ん輔師匠の「短命」を聞いた後、
どなただったか失念しましたが、初老の師匠のを聞いて、
ああ、語りすぎない方が、嫁と婿のその後、を聞いてる方が
リアルに想像しちゃうのだな、ということに気づかされました。
志ん輔師匠の「短命」は、あれはあれで、
ご隠居が顔を真っ赤にしながら困惑する様が大爆笑、なのですが、
初老の師匠のは、しーんとした「間」に別の味わい(?)がありました。
さて、若い方が演る「短命」は生々しさがあり、
あまり好きではなかったのですが、31才の司さん。
なぜか、大丈夫でした。ご本人の「品」の問題かしら。。

「刀屋」は下げを変えられたのかな。
「お題目で助かった」は無しでした。

歌舞伎もそうですが、通しで噺が聴ける機会というのは貴重ですね。
すごく幸せな気分になりました。

打ち上げには鈴々舎風車さんも加わって、
またもや楽しい話で時が経つのがあっとういう間。

短命
花見小僧
刀屋


2011.04.24 / Top↑
柳家三三独演会「春」
なかのZERO小ホール
2011年4月19日

平日の落語会ですが、
行きませんか、とお誘いくださったのは経営者です。
経営者と経営者。平日に落語。。ううーむ。
ま、落語が終わった後は業界の情報交換など致しましたが。
ま、飲みながらですが。。

お誘いくださった経営者は、三三さん、家緑さん、談春さん、
志の輔さん、昇太さん、喬太郎さんとチェックしている噺家さんが多いので、
大変そうです。特に談春さんのアナザーワールド、という
レアなネタを演る会は平日の成城学園という、
ビジネスマンにはなかなか厳しいシチュエーションなので、
チケットをとってもなかなか行けないのだそうです。

レアな、といえば、この噺がレアかどうかは知りませんが、
今日は二席、初めての噺を聞きました。
「看板のピン」と「おしくら」。
この二席も得した気分で聞きましたが、最後の「文違い」では、
「よしじろう」が忘れて行った女からの手紙を
読んでしまった「おすぎ」が、かんしゃく起こして
手紙を放るところでハプニング。
手紙に見立てた扇子が高座から転落。あれあれどうするのかな、
と心配していたら、涼しいお顔で手ぬぐいを手紙に。
緞帳が下がると、舞台に残された扇子が。手が出るかな、
と思って見ていると舞台そでから三三さんが現れて、
みなさんお忘れ物、落とし物に気をつけてお帰りください、
なんて洒落の効いたことをおっしゃってお見送り。
三三さんでもこんなことがあるのかと、微笑ましい出来事に遭遇し、
これまた得した気分でした。

さて平日の落語は一ヶ月に一回まで、と決めよう。

柳亭市楽 / 七段目
柳家三三 / 看板のピン おしくら 文違い

※会が終わったロビーにネタが貼り出されましたが、
「おしくら」が「おしっくら」、「看板のピン」が「看板の一」と
書かれていました。前にもなかのZEROで百栄さんの「桃太郎後日譚」が
「後日の譚」となっていたような気が。。私、間違えて覚えていました。。
主催者発表でも間違うことはあるみたいなので、一応、調べて(ネットですが)
「看板のピン」と「おしくら」にしてみました。
あってるかどうか保証はいたしませんが。。。
2011.04.20 / Top↑
橘香会
国立能楽堂
2011年4月17日

ニッポンのワザドットコムの編集記事にご登場いただいた、
長谷川晴彦さんがご出演になる会とうかがい、
ブレインカフェの好奇心旺盛女子Mさんと出かけてきました。

国立能楽堂は初めてでしたが、ゆったりとした作りで、
いずれ建て変わる歌舞伎座もこのくらいゆとりがあるといいなと。

番組は能2番、狂言1番の他に舞囃子、仕舞もあり盛りだくさん。
子役(?)と呼ぶのかしら。小学生くらいのお子さんも出演。
長谷川晴彦さんがご出演されたのは、「小鍛冶 黒頭」という演目。
前シテが童子、後シテが稲荷明神。黒頭(くろがしら)は、
40代ならご存知、甘露飴のCMに出ていた、黒のロングヘアー。
子どもがみたら確実に泣くキャラクターです。
しかし衣装、特に袴が金色ベースに黒の紋が大胆に散らされたデザインで、
なかなかにカッコいい。長い時間の観劇だったので、
正直なところ途中何度か朦朧となっていましたが、、
前述したように盛りだくさんで堪能しました。
能が初めてだったというMさんも、非常に面白かったとのことでした。
また、機会をとらえて来たいですね。
舞囃子 / 高砂
能 / 柏崎(思出之舞)
仕舞 / 羽衣 敦盛 小袖曽我 天鼓 昭君
狂言 / 察化
仕舞 / 通盛 二人静 巴 邯鄲
能 / 小鍛冶(黒頭)
2011.04.17 / Top↑
第108回 朝日名人会
有楽町朝日ホール
2011年4月16日

久しぶりに「朝日名人会」へ行きました。
落語ファイルを探してみたら、前回行ったのが
2004年6月19日の第44回でした。
その時の内容が古今亭菊朗「強情灸」、古今亭志ん橋「風呂敷」、
柳家さん喬「井戸の茶碗」、立川志の輔「はんどたおる」、
そして桂歌丸「辻八卦」。
菊朗さん、今の「菊志ん」が「この人、誰だろう」と思いながらも
勢いがあっていちばん印象に残っています。
二つ目さんにとっては、大御所に混じって名を売るチャンスですね。
この会は。

それにしても、独特の雰囲気のある会。
広告屋のいうところの「トーン&マナー」で言えば、
「朝日新聞読者」。当たり前か。。
読売ホールの落語会とは違うのは確かです。

さて、お目当ては三遊亭司さん。「六尺棒」という噺、初めて聴きました。
かなり面白い噺なのに、あまりかからないのですね。
菊之丞さんは2回目ですが、外見とは違い骨太て、一緒に行った友達にも
大変うけていました。

トリは柳家権太楼師匠の「百年目」。
私は聞いたことがなかったのですが、
2008年に法政大学の大学院での学友たちが、
これは下手な管理職研修より勉強になる、
みたいなことを言っていたので楽しみにしていました。
期待通りに後半はうるうる。。
この噺は若い人にはできないだろうな。。

さて、噺。

柳家おじさん / 狸の札
三遊亭司 / 六尺棒
古今亭菊之丞 / 棒鱈
入船亭扇遊 / 心眼
古今亭志ん橋 / だくだく
柳家権太楼 / 百年目
2011.04.17 / Top↑
鈴本演芸場四月上席 夜の部
4月10日
雲助廓噺ふたたび

谷中の墓地から上野のお山を自転車で走って、お花見をして鈴本へ。
という計画で出かけましたが、これまで見たことの無いほどの人出。
みなさん楽しそうにしていましたよ。投票には行ったのかな?

開票速報は、アサダ先生から聞きました。。

鈴本もいっぱいのお運び。
8割くらいだったけど、立ち見が出たっていいんじゃないの?
というらい楽しませていただきました。
天どんさん、菊之丞さんは初めて聴きました。
一朝さんの祇園祭。素晴らしかった。

入船亭辰じん / 道灌
三遊亭天どん / 出来心
ホンキートンク / 漫才
蜃気楼龍玉 / 親子酒
古今亭菊之丞 / 湯屋番
柳家小菊 / 粋曲
三遊亭白鳥 / アジアそば
隅田川馬石 / 蔵丁稚
翁屋勝丸 / 太神楽曲芸
春風亭一朝 / 祇園祭
アサダ二世 / 奇術
五街道雲助 / 文違い

帰り道も上野のお山を自転車で通りましたが、
まだまだ飲んでいる人、人、人でした。

2011.04.11 / Top↑
柳家花緑・柳家三三 二人会
赤羽会館
4月9日

いやー、よかった。
今まで聴いた「大工調べ」の中でナンバーワン。
あれだけよどみなくタンカをきれるのって凄い。
気持ちよかったなぁ。。お白州のところまで、
聴けたのもよかったです。

と、いきなり感想を述べてしまうほどよかった。
ちなみに三三さんが「大工調べ」、花緑さんが「二階ぞめき」。
「二階ぞめき」は初めて聴きましたが、こういう噺は
花緑さんに合いますね。誰もができる噺じゃないと思う。

チケットが余っているとの事前情報でしたが、
会場は満員。5~600人入る会場らしいので凄いですね。
柳家花緑さんと柳家三三さんの二人会も初めてとのこと。
のってるお二人だからというのもありそうです。

さて、会場のロビーで募金箱と何故か落語会のプログラムが並べて置いてある。
全員に配る風でもなく、何か特別なことが書いてあるのかな?
と思っていたら手に入れて来た先輩が見せてくれたのが、これ。

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なんだか不思議なプログラムだなぁと思っていたら、
三三さんがまくらで説明。本当は表紙に「二人会」だけ書いておいて、
会の終わりのサイン会でこのプログラムに二人のサインをして完成、
というつもりで制作をお願いしていたのだそうです。
中面の(横書きというのも笑えますが)「柳家」「柳家」だけ書いてあるのも、
初めて見るなと思っていたら、これも制作者に意図が伝わらずこうなったのだとか。
三三さんは触れていなかったけど、裏表紙のイラストもビミョーで笑えます。
落語会に慣れていない主宰者が精一杯やった結果なのでしょうが。。

で、いずれにしてもサイン会、募金箱、と異例のイベント。
実は最初主宰者に会が終わったら二人で募金箱を持って立ってほしい、
と頼まれたのだそう。しかし、街角で募金箱の前を通り過ぎるとき、
別の場所で募金をすでにしているのに、後ろめたい気分になるものだろう。
ましてや、こんな閉ざされた空間でそれをやると強制することになるから、
そうではなく、サインが欲しい人がいくらか出してそれを買う、
で二人がサインをします、が受け取った対価は全額、義援金としますよ、
ということを考え出したのだそうです。

なんとなんと。
私はこの心遣いにも拍手をおくりました。

仲入りで早速私もプログラムを買わせていただきました。
サイン会は長蛇の列。お腹もすいていたので並ばず、
赤羽の寿司屋へ。落語、演劇、映画談義に花咲かせて。
とってもよい気分で帰ってきました。

こういう会を、どんどんやっていただきたいものです。
まっとうな経済活動で、日本を復興させましょう。

柳家まめ緑 / 二人旅
柳家三三 / 大工調べ
柳家花緑 / 二階ぞめき
2011.04.10 / Top↑
東京職人
Beretta P-05
雷鳥舎
2005年4月初版第一刷

読みました、というより見ましたという本。
「村山大島紬」以下41職種46人の職人の仕事場が、
ほとんど写真で綴られているという本。
「Beretta P-05」はカメラマン42人の写真家集団とのこと。
全員が東京写真学園プロカメラマンコースの出身。

本文、写真のキャプションはほんのちょっと。
写真の空気感で「東京職人」の渋い世界を表現しようとしたのだろう。

大学を卒業して、カメラマンになろうと考えていた。
写真絵本を製作して、日本中の子どもたちに夢を与えたい!!と思っていたけど、
編集者の叔父やカメラマンをやっていた先輩に止められて、
素直にサラリーマンになった。
誰かが言っていたけど、「撮れて、さらに書けると食えるんだよ」。
なるほど自分が写真の仕事を頼む側になってみて、わかる。
ちゃんと被写体と対話しながら、取材をしながら、
撮るべきシーンを整理していけるカメラマンは頼もしい。
さらに文章が書けるとなると、これは貴重だろう。

ともすると工芸品の美しい世界で構成しがちだが、
ここをあえて「えっ!?ここから美しい作品が生まれるの?」と
思うほど渋く雑然とした仕事場と、手と、顔にフォーカスするのは、
「職人」の世界観を表現するならそうであったろうと納得できる。

ただ、文章屋としては、もう少し活字を読みたかったなぁ。。

東京職人東京職人
(2005/04)
Beretta P‐05

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2011.04.07 / Top↑
今朝の日経新聞に共感するコラムがあった。

連載コラムの「経済教室」、
『企業統治の論点(下) 経営者の工夫引き出せ』。
執筆者は甲南大学特別客員教授・加護野忠男氏。

冒頭の問題提起として加護野氏は、
日本企業の経営にかかわる深刻な問題を二つ挙げている。

1.日本の経営者から長期的視野が奪われた
2.リスクを伴う投資に慎重になりすぎている

私も同感である。
変化のスピードが早く、
ひとたび危機に瀕した時の凹み具合も大きいので、
目先の利益を確保しようとし出来るだけリスクはとらない。。
と保身に走るのはすごくよく理解できる。
しかし、この低成長時代に一歩を踏み出すことを躊躇しては、
いずれ淘汰されるのを待つことにならないだろうか。

80年代は、
「長期的な視野からの経営こそが日本企業の競争力の源泉だ」
といわれていたのだそうだ。それが短期に失われたのは、
企業統治制度の改革に大きな問題があったと見る向きも多いらしい。
90年代に入り、
「株主利益の追求こそが企業の基本目的」という風潮が強まる。
これに関しては私も常々疑問に感じていたし、
やはり企業は社会に価値を提供することに存在意義があると考える。
つまり顧客の利益のために存在する。
加護野氏によるとエーザイは最終顧客である「患者」の利益を優先する、
とあえて定款で宣言したのだという。

加護野氏の言うように、
確かに過剰規制は、企業の活力を奪うかもしれない。
法改正については私がどうこう言える立場にはないが、
企業の基本目的を見失わないこと、新しいニーズに応えようとすることはできる。

もう一つ。
このコラムに転記されていのを見て
ああ、そうだったと思い出した経営学の格言。

「リスクをとらないことが最大のリスクだ」

忘れずにいたいと思う。



2011.04.04 / Top↑
わたし好みのデザイン和もの百選
裏地桂子
ラトルズ
2008年5月第2版第1刷

お行儀のいい話しではないが、
スーパーのレジに並んで、前の人のカゴの中身を見るのが好きだ。
今晩のおかずは餃子かな?とか、ずいぶん大家族ねとか、
いろいろその方の食卓を想像する。
カゴの中身から、その人の暮らし方が見えてくる。
同じように洋服屋さんで人の買い物をのぞくのも好き。
同じブランドの服を好んでいるのに、この方はこういう選択をするのかと。
その方らしい好みで選ばれていると、なぜだかこちらも嬉しくなる。
きっと、この買い物に満足しているね、この方。。。

「わたし好みのデザイン和もの百選」の作者である裏地桂子さんは、
「和楽」の和楽贔屓の店・クラスアップ通販ページの
セレクションと構成を担当されていたそう。

ページをめくっていくと、どんどん裏地さんの好みに通じてくる。
最後の方では、「うーん、裏地さんらしいね」となる。
バックから取り出される小物が、
その方らしいセンスで統一されているのは、
同性から見てもカッコいい。

高価なものである必要はないと思う。
身の回りのものに自分好みを反映する暮らしは、
ゆたかな時間をくれると思う。

わたし好みのデザイン和もの百選わたし好みのデザイン和もの百選
(2006/11)
裏地 桂子

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2011.04.04 / Top↑
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